当番世話人挨拶
第35回日本肝がん分子標的治療研究会
当番世話人 田中 靖人
(熊本大学大学院生命科学研究部 消化器内科学講座)
この度、2027年1月29日(金)・30日(土)の2日間、沖縄県那覇市において、第35回日本肝がん分子標的治療研究会を開催させていただくこととなりました。当番世話人を務めます、熊本大学大学院生命科学研究部 消化器内科学講座の田中靖人でございます。
本研究会が沖縄で開催されるのは初めてとなります。沖縄は、日本消化器病学会九州支部例会などを通じて九州地区の学術交流の実績があり、1月下旬でも比較的温暖で過ごしやすい気候が魅力です。さらに、2026年11月には首里城正殿の復元完成が見込まれており、学術交流に加えて、沖縄の歴史と文化に触れていただける機会になると考えております。
肝細胞癌治療は、今まさに「Precision Cancer Immunotherapy Era」を迎えています。複合免疫療法の登場により治療選択肢は大きく広がり、Conversion Surgeryや局所療法との併用を含め、根治を見据えた集学的治療の可能性も現実味を帯びてきました。一方で、免疫療法の効果を最大限に引き出すためには、「効く患者」を見極め、「効かない理由」を理解し、最適な治療を選択する力が求められます。腫瘍微小環境、バイオマーカー、空間解析、マルチオミクスなどの知見は、まさにその鍵となります。本研究会では、「Precision Cancer Immunotherapy Era ― 見極める免疫療法、選ばれる個別化治療 ―」をテーマに、免疫療法の反応性と抵抗性をどう見極め、個々の患者さんに最適な治療へどうつなげるかを、基礎・臨床の両面から深く議論したいと考えております。
本研究会が、基礎研究と臨床をつなぎ、肝がん診療における新たな視点と治療戦略を共有する場となれば幸いです。多くの皆様に沖縄・那覇の地へお集まりいただき、活発な討論と実りある交流が生まれることを期待しております。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。